英語の仕事

副業に通訳案内士?でも、仕事探しは大変

f:id:bjlewis4u:20180224173148j:imageこんにちは、BabyJです😊。

法改定により、今年 (2018年) から、資格がなくても通訳ガイド (通訳案内士)として働けることになった、と今頃知りショックを受けたことを前の記事に書きました。

苦労して取った通訳案内士国家資格は意味がなくなるのかと。

通訳案内士の資格がいらなくなる?国家資格はもう意味ない?先日の朝のNHKニュースで初めて知りました。なんと、今までは「通訳案内士」の国家資格が必要だった通訳案内士の仕事が、法改正によって門戸解放。今年 (2018年) から、資格がなくても報酬を得て仕事をすることができるようになったというのです。...

けれども、いろいろ調べてみたところ、今回の法改定は、現実のニーズに合わせて制度を変えようという、通訳案内士資格保持者に取っても、とても理にかなった改革なのだということがわかりました。

今日は、何故法改定がなされたのか、また通訳案内士という仕事の現状について、自分なりに調べてまとめたことをご紹介します。

通訳案内業規制緩和の背景|通訳案内士では食べていけない

東京オリンピックを控え、訪日外国人推定4,000万人の受け入れ体制を整える必要がある。けれども、それに対応する通訳ガイドが足りないというのです。

通訳ガイドの仕事は、「通訳案内士」の国家資格保持者の専業独占でした。

しかし、通訳案内士は、全国に20,000人のみ。が、専業で働いている人はそのうちたったの10%程度なのです。兼業は16%。大多数の約70%の人が、私のように、資格だけ取って働いていないのです (平成20年 国土交通省)。

何故なのか?この仕事では暮らしていけないから、です。

年間の稼働日数30日未満、年収100万未満が過半数。300万、400万となるとかなりの少数派です。

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私が大学時代、外国人バスツアーのガイドアシスタントをしていた頃、ガイドから、仕事は1年を通じてはないことを聞いていました。実際、バスツアーも、冬は申し込みゼロの日や、40人乗りのバスに乗客2,3名ということが度々ありました。

あの頃、通訳ガイドは奥様が多く、男性で専業は稀な存在でした。

通訳案内士の仕事|変わるニーズ

しかし、訪日者のニーズも変わってきました。

主要観光地をざっと回る団体旅行よりも、地域に根ざした文化体験や、地域の人との交流へのニーズが増えています。

地域の名産を味わうとか、伝統芸能を体験するとか、直に地域や地域の人と触れ合う体験特化型観光への人気が増えています。

もちろん、そういう要素はもともと、定型ツアーにも含まれていましたが、もっと地域重視、交流重視になってきたということです。

ところが、実際には、通訳案内士の登録地域は、首都圏に集中し極端に偏っているのです。東京、神奈川、千葉、京都、大阪、奈良に加え、兵庫(神戸)、福岡、広島など。

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絶対的な資格保持者不足と、地域での従事者不足。その両方を補うために、政府は国家資格不要の「地域通訳案内士」の積極活用を打ち出したというわけです。

今までの国家資格は「全国通訳案内士」として温存。「地域通訳案内士」は、地域の案内限定のため、地域の自治体の研修を修了すれば就業可能 にしたのです (以前は、国家試験ではない別の資格試験制度があった)。

現在の通訳案内士制度に足りないものを補う法改定

その一方、現在の「全国通訳案内士」にも、ニーズにあった、地域に根ざした力量を身につけてもらう必要がある、ということで、こちらの方も制度を改革。

通訳案内士の試験は、外国語の他に、日本地理や歴史、経済、政治、文化など、日本の全てについて知識を問う問題です。重箱の隅をつつくように日本の全てです。あまりにも膨大な範囲のため、受験勉強のように詰め込み式の勉強が必要なのです。

でも、本当に必要なのは、頭に詰め込む「知識」ではなく、「実務スキル」。そして、地域の面白さを演出する力です。

そのため、試験科目に追加になったのが、「通訳案内の実務」。既に資格を持っている人も「経過措置研修」を受けないと資格喪失なのだといいます。

その他にも、コミュニケーションスキル、地域に根ざした知識、専門性などが身につけられるよう、各種の業務講習会や実地研修会も開催されています。

例えば、「異文化コミュニケーションスキル」「日本の鉄道の始まり」「西陣町実地研修」「日韓合わせ鏡」「大阪の落語研究」などなど。

通訳案内士国家資格保持者のへの配慮

門戸を開放すると共に、一応、通訳案内士国家資格資格保持者への一定の配慮もしてくれているようです。官公庁のサイトに書いてあった「配慮」は以下の通りです。

資格保持者への配慮とは

  • 定期的な研修受講の義務づけ
  • 通訳案内士を検索できるデータベースの構築
  • 日本政府観光局による訪日外国人への通訳案内士のプロモーション
  • 博物館、美術館への入場料割引など、関係機関利用の際の優遇対応

うーむ。データベースが1番意味があるかもしれません。けれども、本当に得になるのかはまだ不明です。。

通訳案内士の仕事 管轄省庁・団体

今回の通訳案内士に関する法改定について、いろいろ調べた結果、通訳案内士の仕事には、以下のとおり、様々な省庁が関わっていることがわかりました。

全体的な管轄はやはり観光庁。観光庁は国土交通省の配下にあります。けれども、通訳案内士に関する様々な手続きや届け出、研修などは、それぞれ、別の団体が管轄していて複雑なのです。

通訳案内士の仕事ー管轄団体

  • 通訳案内士業務の法規制、広報活動:観光庁
  • 通訳案内士登録情報検索サービス:観光庁
  • 試験実施機関:日本政府観光局(JNTO)
  • 登録:都道府県庁
  • 必須研修 (資格維持に必須な研修):観光庁、および観光庁に登録された団体

なお、通訳案内士(通訳ガイド)制度改革の概要は、以下で、分かりやすく説明がされています。

通訳ガイド制度

通訳案内士|副業に最適なお仕事の1つ

さて、では、通訳案内士の仕事の現状はどうなっているのでしょうか。

これからオリンピック需要で、ニーズが増えていくのは確実です。

調べたところ、専業では食べていけなくても、料金は、半日(4時間)で24,000-28,000円、1日(8時間)で30,000-35,000円くらいが相場。

クラウドソーシングなどよりずっと良い副業になります。。

団体ツアーは大変でも、地域限定、イベント限定など、興味ある分野から小さく始めることもできます。秋葉原ツアーとかカワイイツアーなどがあるのをどこかで読んだ覚えがあります。

通訳案内士としての登録先団体や研修を選ぶのは一苦労

副業で通訳案内士をやるとは言っても、1人でいきなり仕事探しは大変。また、地域や特定の分野に限定したツアーを担当するには、研修の受講が必要です。

通訳案内士の国家保持者であれば、2つの職業団体があります。「一般社団法人 日本観光通訳協会 (JGA)」と「共同組合全日本通訳案内士連盟(JFG)」の2大団体です。

以前は、国家資格に合格したら、このいずれかの団体に登録して、新人研修を受けることになっていました。私は28年前、どちらにも登録しましたがその後は放置。1年ごとの登録なので、登録はずっと前に消滅しています。

団体に登録すると、名簿に名前が載り、仕事を斡旋してもらえます。

前者の「一般社団法人 日本観光通訳協会 (JGA)」は、JTBと癒着があって、料金を安く買い叩かれるという噂で、「共同組合全日本通訳案内士連盟 (JFG)」はそこから脱退した通訳案内士達が結成した団体だから、労働者よりだ、ということを前から聞いていました。それは今も変わりないようです。

その他、後から加わった、「NPO日本文化体験交流塾 (IJCEE)」というところは、茶道、書道、華道、料理、着物、など文化体験の講座をいろいろ開催しているので、こっちの方が楽しそうです。「NPO法人通訳ガイド・コミュニケーションスキル研究会(GICSS)」など、コミュニケーション研修を重視した団体もあります。

いずれにしても、団体に加入するには、入会金と年会費で15,000-50,000円の支払いが必要。いくつも所属するのは不経済なので、じっくり選定する必要があります。

【通訳案内士所属団体統計】

通訳案内士は実際にどんな団体に所属しているのでしょう?通訳案内士所属団体の統計は以下のとおりです。

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副業に通訳案内士|仕事探しは大変

これ1本では生活できないけれど、副業には向いていそうな通訳案内士の仕事。

けれども、仕事探しは大変です。

仕事探しの方法

仕事探しの方法は、主に以下の4つです。活用度の大きい順に記載します。

  1. 旅行会社に登録
  2. 業界団体からの紹介 (つまり、上に書いた団体)
  3. 人材派遣会社に登録
  4. 自分のサイトで集客

【仕事の受注方法実績】

通訳案内士が、実際に仕事を得るのに、どんな方法を使ったのかについての統計は以下のとおりです。

*クリックすると拡大表示します。
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現役通訳案内士のブログなどを読んでわかったことは、登録してからただ「待ち」の姿勢でいても仕事は来ない、ということです。

旅行会社に自分で営業に行く、ブログやサイトで積極的に情報発信して、自ら集客する、という心構えと意欲がないと仕事獲得は難しいようです。

副業でやるにしても、通訳案内士という仕事への意欲と決意が必要です。一番敷居が低くて、手軽にできるのは3.の「人材派遣会社」のように思います。

通訳案内士の仕事の現状と今後のゆくえ

全国通訳案内士資格保持者の現状を調べた結果、以下のとおり、私のような50代〜70代の中高年が約70%を占めていることがわかりました。

私と同じように、資格を取っただけで放置。就業せず、という人が多いのです。それは、通訳案内士1本では食べていけないからです。*それだけで食べていける少数のプロ中のプロを除いては。

【通訳案内士の年齢構成】

*クリックすると拡大表示します。

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そんな人たちが、老後に何か始めようと、昔取った国家資格のことを思い出し、通訳案内士を思い立つこともあるようです。私もその1人です。

けれども、通訳案内士として仕事につくには、日本の地理や歴史、文化や慣習、全てについてもう一度学習し、受講必須の研修も受けなければなりません。外国人が何に興味を持っているのか日々、トレンドのチェックも必要です。

さらに通訳案内士の仕事探しの大変さを考慮すると、そんなに簡単なことではないのです。

本当に通訳案内士という仕事が好きで、外国人に日本を伝えること、人をもてなすことが大好きで、しかも勉強や研修、情報集めに費やす時間とエネルギーがなければできないことだと思います。

通訳案内士という仕事は、国家資格を取るのは難関で、仕事を得るのも大変で、仕事をするにはたくさんの勉強が必要。それでも、それだけでは食べてはいけない仕事なのです。

それでも通訳案内の仕事が好き!という人だけがやっていける仕事なのです。

私見では、とりあえず生活には心配のない専業主婦の方の副業として最適なのではないかと思ってしまいます。もちろん通訳案内士としてのスキルと素養があって、意欲と情熱がある必要がありますが。。

ではでは😊👍🏻。

通訳案内士の資格がいらなくなる?国家資格はもう意味ない?先日の朝のNHKニュースで初めて知りました。なんと、今までは「通訳案内士」の国家資格が必要だった通訳案内士の仕事が、法改正によって門戸解放。今年 (2018年) から、資格がなくても報酬を得て仕事をすることができるようになったというのです。...
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