こんにちは、BabyJです😊。
マッチングアプリで出会った素敵な外国人の彼。
毎日、愛している、君だけだ、将来を共にしたいと愛の言葉が送られてくる。
でも、本当に彼を信じていいの?心のどこかで感じる小さな疑問を打ち消す毎日。
ちょっと待って!ちょっと待って!それは国際ロマンス詐欺かもしれません。
私は、マッチングアプリで出会った詐欺師に騙され、お金を送金してしまった国際ロマンス詐欺の被害者です。
被害にあった際、国際ロマンス詐欺の実態について調べました。そして、国際ロマンス詐欺には、典型的なプロフィールや手口があることを知りました。
そこで本記事では、もしかしたら?という不安を抱えている方に向けて
- 国際ロマンス詐欺師の見分け方
- 詐欺被害に遭ってしまった時の対処法
- 私の国際ロマンス詐欺被害体験(戒めのために)
をご紹介します。
本記事は、筆者自身の体験と、国際ロマンス詐欺に関する実態調査、国際ロマンス詐欺被害者実態調査:なぜだまされる?! 国際ロマンス詐欺のマインドコントロール、および被害者支援団体 NPO Charms による情報を元にしています。
この記事を書いているBabyJは、国際恋愛歴も英語歴も数十年。実体験、外国人男性に直接聞いた意見、そして、海外の専門家から得た知見を元に、外国人と付き合うコツをご紹介しています。
国際ロマンス詐欺とは?

国際ロマンス詐欺とは、結婚に向かう恋愛をしている、と錯覚させ、お金を騙し取る詐欺のことです。被害額は数十万から数千万に至ります。
国際ロマンス詐欺師の正体
国際ロマンス詐欺には、主にナイジェリア人が関与しているため、別名、「ナイジェリア詐欺」とも言われています。
盗用した写真を使用して、欧米人になりすまし、架空のプロフィールとストーリーを演じて、欧米人と恋愛をしている、と相手に錯覚させるのです。
やり取りしている相手は裕福なイケメン欧米人ではなく、実はナイジェリアの太ったおじさんかもしれないのです。
国際ロマンス詐欺師はどこにいる?
国際ロマンス詐欺師はあらゆるSNSや出会い系アプリに出没します。
報告されているのは、Facebookやメッセンジャー、インスタ、ペアーズ、Tinder、また言語交換アプリのHelloTalkなどです。
私はペアーズで出会いました。日本で最大級のメジャーアプリとして有名なペアーズは、最も狙われやすいアプリの1つです。
国際ロマンス詐欺に狙われる人
国際ロマンス詐欺師に最も狙われるのは、40代以上の中高年層です。うち、特に狙われるのはシングルマザーです。※まさに私は標的でした。
また、詐欺師が狙う標的に、独身・既婚の区別はありません。実は、被害者は、既婚女性の方が多いということがわかっています。
既婚者であっても、寂しい心の隙間に付け入るのです。
また、もっとも被害率(金銭被害あり)が高いのは高齢者、66歳から70歳です。
外国人の「愛している」という甘い言葉に慣れていない高齢者が標的にされ、騙されるのは、オレオレ詐欺のようです。
国際ロマンス詐欺の典型的プロフィールとストーリー

国際ロマンス詐欺には、マニュアルがあることがわかっています。ナイジェリアの国際ロマンス詐欺組織が共有しているマニュアルです。
マニュアルがあるので、なりすましのプロフィールにも展開されるストーリーにも定型があります。
国際ロマンス詐欺師の典型的プロフィール
国際ロマンス詐欺師のプロフィールは主にこんな感じです。マッチングアプリでこんなプロフィールの人に出会ったらご用心です。
- 職業:軍人、医師、大使館などの国際機関役人、エンジニア、ジャーナリストなど。圧倒的に多いのは軍人と医師。
- プロフィール写真
映画俳優のようなイケメン。またはそこそこのイケメンで良い人そうな雰囲気。 - 年齢
40〜50歳が多いが、30代もあり。 - 年収:数千万円。
- 経歴など
妻との離婚・死別など不幸な生い立ち。子供と一緒に暮らすシングルファーザーが多い。子供と二人の写真を送ってくることもある。 - その他
犬や猫などペットと一緒に暮らしている場合が多い。
※動物を可愛がる優しい人柄を演出できるから?
国際ロマンス詐欺師が展開するストーリー
最初は、愛しているという甘い言葉と共に、日常生活のちょっとしたスナップショットなどが送られてきますが、そのうち、以下のようなストーリーが展開されます。
- 突然、仕事でどこか別の場所に行くことになる。
- その仕事の後、日本に会いに行くと言われる。
- 突然急な対応を要する重大事件が起こる。
- 自分を救うためにお金の立替をして欲しいと送金を求められる。
- 次から次へと事件が起きて、送金要求が続く。
- 事件が起きて結局日本には来ない。会うことは決して実現しない。
- 音信不通になる。
多少のブレはあると思いますが、基本的にこんなストーリーラインで展開します。
私の場合も完全にこのとおりでした。
国際ロマンス詐欺を疑うべきおかしな点

愛している、将来を共にしようと言われて、それを信じていても、どこかがおかしいと感じるポイントがあるはずです。
こんなことがあったら、ひょっとして詐欺かも?と疑うべきです。
- そもそもマッチングしたばかり、会ってもいないのに、愛してる、将来を共に、ということ自体がおかしい。
※欧米人には「デーティング期間」があり、簡単には恋人にならないし、なかなか愛しているなんて言わないことを忘れないでください。 - ネィティブのはずなのに、英語が下手。英語の間違いがある。
- 時間がおかしい。寝ている時間のはずなのにメッセージが来るなど。※相手が今いるはずの場所の時差で考えるとおかしい。
- ビデオチャットの際、なんとなく不自然な感じや違和感を感じる。
- 送金を依頼された。←これが極め付け。詐欺師であること確定です。
そんなことはないと打ち消して、自分に言い聞かせてもおかしいと感じる自分の感覚を信じるべきです。
自分がおかしいと思ったらおかしいのです。
自分が今、やり取りしている相手が、写真の彼なのか、詐欺師なのかを確認する簡単な方法は、抜き打ちで「今すぐに」LINEのビデオチャットをやることです。
ビデオ通話をかけても、出れないはずです。
なりすましのビデオチャットには、事前の準備が必要だからです。
国際ロマンス詐欺かも?でも彼を信じたい

何かがおかしい。もしかしたら詐欺かもしれない、と思っても、どうしても彼を信じたいと思ってしまうものです。
疑いを全て打ち消して、自分に言い聞かせるのです。これが嘘であるはずがない、と。
(作り上げられた)彼の写真のイメージに恋をし、彼と親密な関係を築いている気持ちになっているからです。
私もそうでした。
「詐欺では?」と心配してくれる人に対して、「彼は本物だから」と反論し、腹を立てたほどです。
けれども、おかしいと思うことに目をつぶってはいけない。現実をしっかり見て、事実を確かめるべきなのです。
国際ロマンス詐欺にあったらどうすべきか

実際に送金してしまった後で、自分が国際ロマンス詐欺の被害にあったのだとわかった場合はどうしたらいいのか?
すべきことは2つです。
国際ロマンス詐欺にあったらすべきこと 1. 警察に行くこと
すぐに警察署に行き、被害届を出し、捜査を依頼してください。
近所の交番ではダメです。大きな警視庁本部の国際ロマンス詐欺担当の部署に行くことです。交番では何もしてくれません。※まず、電話をして部署を確認すること。
当然ながら、送金してしまった際の控えが証拠として必要です。
私が、警視庁に届けを出した際「ほとんどの場合、犯人を特定することはできず、お金も戻ってきません。」と言われました。
海外でお金が引き出そうとする犯人がビデオにとらえられていても、人物を特定することは難しいのだそうです。
けれども、場合によっては、お金が戻ることもあります。
私の場合は、別の女性が先に被害届を出した際に、送金した口座(ピットコインの口座だった)が凍結されており、全額お金を取り返すことができました。最初に「戻りません」と言われたけれど戻ったということです。
ですので、諦めず、届けは出しておくべきです。どうなるかは状況次第なのです。
国際ロマンス詐欺にあったらすべきこと 2. 彼をブロックし忘れること
これが何より大切なこと。
国際ロマンス詐欺だったとわかった時点で、彼のことをブロックし忘れることです。
やり取りをしていた相手は、写真の彼ではなく、別の人、ナイジェリアの詐欺師です。
実際のところ、被害者の中には、本物の写真の人物を探そうとする人が多いそうです。
私もそうでした。
彼とやり取りをしていたSkypeから、彼をブロックすることも、チャットルームを削除することもできませんでした。
馬鹿みたいに、また連絡があるかもしれないとチャットルームを残し、果ては、詐欺師とわかったけれど、きちんと話をして欲しいなどとメッセージを送ったりしてしまいました。
最後に相手がアカウントを削除したらしく、アイコンが消えたことで終わりましたが。
いつまでも架空の人物に未練を持っても意味がない。時間の無駄なのです。
詐欺にあったことを受け入れ、反省し、前に進むしかないのです。
国際ロマンス詐欺 私の被害体験

私は数年前、カナダ人医師になりすました犯人に40万円を騙し取られるという被害に合いました。※結果的にお金を取り戻すことができましたが。
国際ロマンス詐欺の定型プロフィールとストーリーを知っていたら防げたことでした。何も知らない私は、疑いつつも彼を信じたい方向に向かってしまいました。
自分への戒めの意味も込めて、最後に、詐欺師との出会いから展開、帰結までの詳細をお話します。
詐欺師のプロフィールとストーリー
プロフィールと出会いの経緯
- 詐欺師の名前 Jaspal Barry 医師(外科医) カナダ/トロント在住 54歳
- 職業:外科医
- 被害金額 400,000円
- 出会いの経緯
マッチングアプリPairsでマッチングし、やりとりが始まった。すぐにLINEに移り、その後、Skypeに移動。親に捨てられ孤児院で育つが、その後、イギリス人養父母に育てられたという。妻の不倫が原因で3年前に離婚。7歳の心臓病持ちの女の子と暮らすシングルファーザー。不幸な生い立ちから私が支えてあげたいと言う気持ちになった。私も子供がいるので、結婚して4人で幸せな家庭を作りたいと言われた。



ストーリー
知り合って数日後、イギリス経由で、北海に浮かぶ石油プラントのエンジニア達130名の医師担当として出向くことになった。1ヶ月の契約を果たした後、日本に会いに行き、来年始めまで滞在するので一緒に過ごしたいと言われた。
だが、北海への渡航中に、ジャケットを経由地のイギリスに置き忘れたと連絡あり。ポケットにクレジットカードが入っていたとのこと(医師なのに、そんなボケをやるのか?と思った)。
そんなある日、自分の全財産のあるイギリスの投資銀行がコロナで倒産し、4日以内にイギリスに行き、資産を動かさないと全部没収されるという事件が起きた。
北海の海上からすぐにイギリスに行くには、プライベートジェットが必要。海上でクレジットカードもお金もないので、プライベートジェットの予約費用40万円を立て替えて欲しいと言われた。イギリスに着いたら送金して返すと言われた。始めはおかしいと思い断ったが、財産を失ったら、自分の将来にも支障があると思い、決断を翻し、結局、送金してしまった。
時間的流れとしては、愛している、将来を一緒にと言われるまで3、4日。突然事件が起きるまで1週間。送金の依頼があり、詐欺と発覚するまで1ヶ月弱でした。
何故、詐欺と確信したか?
お金を送金後しばらくして連絡が来なくなり、お金を取って逃げたと思い、慌ててネットでいろいろ調べ、「ストップ!国際ロマンス詐欺 ※現在はNPO Charms 」というサイトを見つけた。
これに記載されていた詐欺師のプロフォールとストーリーが彼の場合と全く同じだったので愕然とした。
国際ロマンス詐欺は、ナイジェリア人による世界的組織的な犯罪なのだという。写真はもちろん盗用したもので、なりすましであると知った。
なぜ騙された?
ペアーズに登録後、いきなり年齢の近い医師とのマッチング。感じも良くすぐに気に入ってしまい、夢ではないかと思った。医師ならこれから生活の支えにもなるので、将来がわからない崖っぷち状態の救い主のように思った。
毎日のように、お互いの離婚のこと、子供のこと、人生への考えなどについて話し、深いやりとりを重ねるうちに、思いが愛情に変わっていってしまった。
また、毎日のように、I love you, my honey, my love, sweetなどと言われ続けるうちに、本当に結婚に向かう恋愛をしているような気持ちになってしまった。
ところどころおかしいと思うことがあっても、「信じたい」という気持ちがまさって全て打ち消した。騙されて詐欺だと分かった後も思いが消えなかったほどである。
【被害体験から】国際ロマンス詐欺の手口と見分け方|マッチングアプリで気をつけて!まとめ

国際ロマンス詐欺の手口と見分け方と私の被害体験についてご紹介しました。
中高年女性(既婚であっても)の支えが欲しい、本当は愛が欲しいと言う気持ちを狙って、甘い言葉と痒いところに手が届くような細かな思いやりや心配りで、完全にマインドコントロールする技術を持った完璧なプロです。
先行きを不安に思っている高齢者の心にさえ付け入るのです。
上に書いたようなプロフィール、ストーリーに出会ったらそれは100%確実に詐欺なので、騙されないでください。
ではでは😌👍🏻。
その他、国際ロマンス詐欺体験記はこちら
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