BabyJ's Diary: バイリンガルシングルマザーのダイアリー

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浅草限定 通訳ガイド (地域通訳案内士)【英語 23】

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こんにちは、BabyJです😌。

ずっと前に書いたのですが、私は、28年も前に通訳案内士の国家資格を取って、その後、全く何もしていないペーバードライバー。

数年前に、通訳ガイド不足解消を目的にした規制緩和があり、国家資格がなくても、通訳ガイドとして仕事ができるようになりました。

国家資格を取った人への配慮から、資格を持っている人は「全国通訳案内士」として、全国で操業が可能。資格を持っていない人は、「地域通訳案内士」の試験を受けて、特定の地域での案内が可能、という区分けがなされました。

けれども、資格を取っても、観光に興味がない私は、東京オリンピックを前に、通訳ガイド近辺の動向を気にしつつも、何もしないでいたのです。

そこに、「下町っプロ」という旅行会社から、「全国通訳案内士の皆さまへ」という浅草限定ガイド募集の案内が届いたのです。

今日は、浅草限定通訳ガイド説明会で知ったこと、考えたことについてお話ししたいと思います。

浅草限定 通勤感覚で通訳ガイド

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その案内に書いてあった内容はとても興味深いものでした。

「浅草ツアーガイド」は次のような人に適しているとのこと。

  • 現在フルタイムで仕事をしていて、週末や祝日だけ働きたい。
  • 家族がいるため、宿泊は無理。
  • 体力に自信がないので、団体ツアーは無理。
  • コースの下見や準備は面倒だし大変だから嫌。
  • 案内場所が毎回変わるのは面倒くさい。
  • 1つの場所限定の深掘り型、体験型ツアーなら興味がある。

まさに、私ではないか。資格は持っているし、興味はあると言えばある。けれども、今さら、日本全てについて再度、学び直し、東京、日光、箱根など、メジャーな観光地について学習するなんて、考えただけでも面倒くさい。

浅草は家からも近い。しかも、学ぶ対象は浅草だけで良い (もちろん、関連する日本の文化や歴史についてもですが)。参加する価値はあるかもしれない、と、説明会に参加することにしたのです。

説明会参加者層はシニアが多勢

説明会会場は、秋葉原にある雑居ビルの1室 (会社の所在地は浅草)。あまり人は来ていないかも、と思いきや、会場に入ると、50-60名の人達でぎっしりの満員御礼状態。

全員が、私と同じ案内を受け取った国家資格保持者。

けれども、ほとんどの方が明らかに定年を過ぎているようにしか見えないのです。白髪混じりの男女の中に、若い人は、ほんの一握り。

もちろん、私は、白髪混じりではないにしても、定年間近で、人のことは言えない立場ですけれど。

そんな中、還暦後に起業して、現役でガイドをしているパワフルな女性社長による説明が始まりました。

観光スポットとしての浅草の魅力

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この浅草を中心とするエリアには、江戸時代からの工芸文化や、芸者・太鼓持ち(芸者の男版)などの庶民文化、神仏融合の歴史の痕跡など、あらゆるものが詰まっている。

説明会資料によると、現在、日本を訪れる外国人旅行者は、約3,000万人。うち、4分の1強の830万人が、浅草、上野、かっぱ橋、谷中、両国、スカイツリーなど、浅草を中心としたエリアを訪れるのだそうです。

日本全体では、アジアからの訪問者が大きな割合を占める中、浅草エリアを訪れる外国人は、35%がヨーロッパ・北米系で主に英語系。

しかも、団体ではなく、家族や友人数名での個人ツアーを好む観光客が多いというのです。

ボランティアとの差別化が必要

けれども、浅草には、質の高いボランティア通訳ガイドも多数存在するのだそうです。

そんな中で、お金を払ってもらうためには、ボランティアとの差別化が必要。

そのためには、誰もが知っている情報だけではだめ。英語も、聞いていて心地よい、流暢でネィティブに近い発話レベルが求められる、とのこと。

当然といえば当然でしょう。

通訳ガイド実践トレーニング

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この会社では、そのようなガイドを輩出すべく、通訳ガイド実践トレーニングを実施しています。

専任のネィティブ講師が、外国人と日本人の視点の違いについて、実践に重点を置いた指導を行います。指導は全て英語のみ。

浅草についての情報は、重要項目のリストのみが配布され、自分で学習し、とにかく、実践にフォーカスする、という指導内容、との説明でした。

2時間 X 9回の教室での指導、プラス浅草での実地訓練2時間 X 3回の全12回。トレーニング前半と後半で1回ずつ、各自のガイド案内のプレゼンをビデオ撮りし、お客様に満足してもらえるプロのガイドになるためのフィードバックを行います。

授業料は100,000円。料金としては、安くはないけれど、高くはないかな、というところ。

浅草ツアーガイド認定試験

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トレーニング修了後、下町っプロの「浅草ツアーガイド認定試験」にて、筆記試験、実施試験の両方で 、80%以上の評価を得ることができて初めて合格となります。

合格すると、ガイドとして登録され、ツアーの申し込みごとに、担当を割り当てられる、という契約形式です。

ツアーの内容や人数、所要時間、時間帯 (昼か夜か)などによって、ツアー料金が異なり、それに応じて、ガイドが受け取る料金も異なります。

いずれにしても、この浅草限定ガイドに限らず、通訳ガイドが、ガイドの仕事だけで生計を立てるのは難しい。

今回の案内に記載されていた通り、副業や、収入が得られる社会貢献的な位置付けになるのではないかと思います。

ボランティアとの差別化ができるのか?

今回は、飛び立つ余裕のあるお金がないため、説明会参加のみで、結局見送りにしました。

が、浅草という外国人に人気のエリアについて、その街並みや歴史、文化を深く学ぶこと、それを案内することで外国人と関わり、交流することはとても興味深いことだとは思ったのです。

浅草エリアの情報を説明するだけの座学ではなく、ネィティブ講師による実践と実地訓練に重点を置いているというトレーニング方法も良いと思います。

お金に余裕ができたら、トレーニングを受けてみたいな、と思ったのでした。

この浅草ツアーガイドは、認定試験に合格すれば、資格の有無に関わらず、行うことができます。ただし、今のところ、トレーニングなしに受験して合格した方はいないそうです (トレーニングを受けて不合格はありますが)。

けれども、ちょっと疑問が残ったのは、説明会参加者のほとんどがシニアだったことです。

ボランティアに対して差別化をするには、案内する情報や英語レベルやガイドの質のみでなく、外見も重要だと思うのです。

英語ができるシニアの活躍の場として

シニアが悪いという意味ではないけれど、本当に差別化ができるレベルを提供できるだろうか、と少し心配になりました。

今のところは、実際のガイドサービスよりも、実践トレーニングへの集客と授業料収入が事業の要なのではないかなと思いました。

そこで、代表者に、上記の疑問ーシニアが多い、本当に仕事があるのか?ーをぶつけてみました。

得られた回答に共感できるところがあったため、内容をそのまま引用したいと思います (引用については承認済)。

特に検定英語、読み書き英語に慣れてきた高学歴のシニア世代の方々に (トレーニングを) たくさん受講していただきたいと思っています。年功序列が当たり前の時代に現役で、それなりの地位もあった方々が、接客業としてのガイドというそれまでと全く違った世界に入ろうとしているのです。ガイドの資格はあっても、プライドが邪魔をしたり、周囲にケアされることに慣れてしまっていると、残念ながらプロのガイドとしては通用しません。でも、今後労働力としてのシニアへの期待はますます高まっています(政府は本日70歳定年を打ち出しました!)ボランティアをなさるのでしたら自己投資は必要ないかもしれません。でも、下町ップロが異なる世界へのスムーズなトランジットのお手伝いさせていただけたらと思います。

全くそのとおり。高学歴で英語ができるシニアの方々には、ガイドという接客業をする上で、プライドが足枷になる場合があると思います。そのような足枷を外し、本当に質の高いサービスを提供できるレベルに達した人だけが、浅草の通訳ガイドとしてデビューできるのでしょう。

以前はどんな地位にあろうとも、そんな過去へのこだわりを捨てることが、定年後を幸せに生きるための秘訣です。けれども、それはとても難しいことでもあるのです。

能力のあるシニア (いずれ私もその中に入る) の定年後の活躍の場として、やりがいのある仕事であると思います。もちろん、対象者はシニアだけではありませんが。

ただ、それはサービスを提供する側の視点であって、顧客である外国人が、若いボランティアを利用するのか、お金を払ってでも、人生経験あるシニアのガイドを選ぶのかは分かりません。それぞれの顧客が、何に価値を置くかによるのでしょうね。

いずれにしても、「浅草限定」という、あまり広範囲の負担や気負いはなしに、自分の世界や枠を拡げるための面白い機会になると思ったのでした。

ではでは😌👍🏻。

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